住宅街にある病院やお店の駐車場でよく見かける看板。一見、何のヘンテツもない普通の看板に見える。でもある時、おかしなことに気づいてしまったと。そんなことが昔のノートに書いてあった。
これはお願い?それとも要求?多少は違和感があるにせよ、意図は理解できる。車を後ろ向きに駐車すると出るのに楽だと教わった。しかし、隣の家はいい迷惑(車のお尻を向けられて排気ガスを振り撒かれてる状態)。…かく言うボクも初めて見たときは首をひねったものだ。想像の翼が足りなかった。
ま、それ以上に不可解なことがある。実際に前向きに駐車してみて、車の中でボーッとしながら待っていた時に、ふとあることに気が付いた。文字だけを眺めていてもナカナカわからないと思う。
看板があるのは、隣の家との境の塀。看板は『前向きに駐車した人』の目の前に来るように設置されていた。きちんとルールを守っている人にとっては、この看板の文言はしつこく感じるかもしれない。本来は『後ろ向きに駐車しそうな人』に見てもらいたいような内容で、些か損した気分になった。
何事も小さいことの積み重ね、なのかもしれへんね。そこで一文捻り出してみた。訂正後は、こんな感じ?
『お車を前向に駐車して下さり、ありがとうございます』。
よし!これなら気持ちいい!
最近、よく山に行く。そこで目にする看板は『ゴミ捨てるな』、『高山植物を採るな』等々。命令口調や禁止事項(罰金云々)の列挙が目立つ所も多い。イライラがコチラにまで伝わって来る。愛するが故の『部外者御断り』みたいな空気。あまりいい感じはしない。他の登山者に話をしても、それが当たり前のような。う〜ん?駐車場とどこか似てるのかも。
一方で、男子トイレによくある『一歩前へ』の注意書とか、労りの文字が目につくようになってきた。いくらかは浸透してきたのかな?嬉しいっすわ。心を和ませてくれたり、笑わせてくれたり、トキメキさせてくれるような言葉に出逢えた時に、心の中でボソッと『ありがとう』の一言。
たわいのないことだけど、温かみのある言葉、世の中にもっともっと溢れてきますように。
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